年齢とともに気になり始める、頬の毛穴の目立ちやほうれい線、目の下のたるみ、フェイスラインの変化。
それぞれ異なる悩みですが、加齢による顔の組織の変化という共通した要因があります。
顔のたるみは、ある日突然始まるものではありません。
年齢とともに少しずつ変化が積み重なり、40代頃から頬やフェイスラインのたるみを感じる方も増えてきます。
たるみが気になると、ハリを与える美容液を使ったり、マッサージを取り入れたりと、さまざまなケアを試したくなるものです。
では、日々のスキンケアや生活習慣で、たるみにどこまで対処できるのでしょうか。
まずは、顔のたるみが起こる仕組みから見ていきましょう。
顔のたるみはなぜ起こる?
私たちの顔は、皮膚だけで形づくられているわけではありません。
皮膚の下には脂肪や筋肉があり、それらを支える組織、さらに土台となる骨格があります。
年齢を重ねると、これらの組織にも少しずつ変化が起こります。
皮膚の弾力が低下するだけでなく、脂肪の量や分布、筋肉や支持組織、骨格の変化などが重なり、顔の輪郭や頬の形にも影響します。
また、紫外線や生活習慣、体重の変化なども関係するため、たるみの原因やその影響の大きさには個人差があります。
顔のたるみに関係する5つの組織の変化
顔のたるみには、皮膚・脂肪・筋肉・支持組織・骨格の変化が関係しています。
皮膚
加齢や紫外線の影響によって、真皮のコラーゲンやエラスチンなどが変化し、皮膚のハリや弾力が低下します。
脂肪
加齢によって顔の脂肪の量や分布が変わり、頬のふくらみや顔の輪郭に影響します。
筋肉
顔の筋肉は、表情を作るだけでなく、皮膚や周囲の組織とも関わっています。加齢に伴い、筋肉の厚みや働きにも変化が生じます。
支持組織
皮膚や脂肪を支える靱帯・結合組織にも加齢による変化が起こり、顔の組織の位置関係に影響します。
骨格
顔の骨格も加齢によって変化し、皮膚や脂肪などを支える土台の形が変わります。
このように、顔のたるみは一つの組織だけでなく、複数の変化が重なって現れます。
頬のたるみは、場所によって関係する要因が違う?
顔のたるみは、場所によって関係する要因が異なります。
2009年に発表された日本人女性108人を対象とした研究では、頬の上部・下部・外側のたるみについて調べられました。
その結果、3つの部位すべてで皮膚の弾力との関連が認められました。
さらに、身体全体に占める脂肪の割合を示す「体脂肪率」は頬の下部と外側のたるみに、表情筋の機能は頬の上部のたるみに、それぞれ関連していました。
つまり、同じ頬のたるみでも、場所によって関連する要因には違いがあるのです。
顔のたるみに対して、今からできること
顔の加齢変化を完全に止めることはできません。しかし、日々のケアによって、皮膚の老化を進める要因を減らすことはできます。
紫外線対策
紫外線は、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどに影響し、光老化を進める大きな要因です。
日焼け止めに表示されている「SPF」は主にUVB、「PA」はUVAを防ぐ効果を示しています。
UVAは皮膚の真皮にも届き、ハリや弾力の低下に関係するため、SPFだけでなくPAも確認して選ぶことが大切です。
日常生活ではSPF30・PA+++程度を一つの目安に、屋外で長時間過ごす場合はより高い防御力の製品を選び、適量を塗ることや塗り直しも意識しましょう。
保湿ケア
保湿は、肌の角層に水分を保ち、乾燥による小じわやキメの乱れを目立ちにくくするために大切なケアです。
また、保湿に加えて、レチノールやナイアシンアミドなど、肌のハリに着目した成分を配合した美容液を取り入れることも、年齢とともに変化する肌へのケアの一つです。
ただし、スキンケアによって脂肪や支持組織、骨格などの変化を元に戻すことはできません。
生活習慣
喫煙は皮膚の老化を進める要因の一つです。また、大きな体重変化は顔の脂肪量や輪郭にも影響します。
食生活では、皮膚や筋肉を作る材料となるタンパク質を十分に摂取することも大切です。特定の栄養素だけに偏らず、ビタミンやミネラルなども含めたバランスのよい食事を心がけましょう。
日々の生活習慣は、肌の健康を保つうえでも大切です。年齢とともに変化する肌のためにも、毎日の積み重ねを意識していきましょう。
顔のたるみにエステや美容医療はどこまでできる?
顔のたるみに対するケアには、フェイシャルエステや美容医療など、さまざまな選択肢があります。
ただし、それぞれ働きかける対象や期待できる効果は異なります。
フェイシャルエステでできること
フェイシャルエステでは、保湿やマッサージ、美容機器などを組み合わせ、肌の状態に合わせたお手入れを行います。
顔のたるみが気になる方に対しては、肌のハリ不足や乾燥による小じわなど、皮膚の状態を整えるケアが中心となります。
また、美容機器を使用することで、温熱や筋刺激、美容成分の浸透補助など、機器の特性に応じたアプローチも可能です。
一方、こうしたケアによって、加齢による脂肪の分布や支持組織、骨格の変化を元に戻すことはできません。
美容医療でできること
美容医療では、高周波や超音波を用いた治療、注入治療、外科手術など、目的に応じた方法があります。
施術によっては、皮膚の深い部分や脂肪、顔の輪郭などに直接働きかけることができます。
ただし、効果や持続期間、リスクは治療方法によって異なります。治療を検討する際には、期待できる効果やリスクについて担当医から十分な説明を受け、納得した上で選択することが大切です。
まとめ|顔のたるみと上手に向き合うために
顔のたるみには、皮膚だけでなく、脂肪や筋肉、支持組織、骨格など、さまざまな変化が関係しています。
まずは紫外線対策や保湿、食生活など、毎日のケアを見直すことから始めてみましょう。
一方で、自分の肌にどのようなケアが必要なのか、判断に迷うこともあると思います。
そんなときは、フェイシャルエステでカウンセリングを受け、今の肌の状態を知ることも一つの方法です。
年齢を重ねるにつれて、顔や肌が変化するのは自然なことです。その変化を知り、今の自分に合ったケアを選んでいくことが、これからの肌と向き合ううえで大切だと思います。
サロンのご案内
Salon de la Myrtilleは、大阪・天王寺にあるフェイシャルサロンです。
年齢とともに変化する肌のハリや乾燥、毛穴など、複数の肌悩みに対して、一人ひとりの肌状態を見ながら、必要なケアを組み合わせています。
今の肌にどのようなお手入れが必要なのか迷われている方も、お気軽にご相談ください。
サロンの施術内容については、ホームページでご案内しています。
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参考文献
Ezure T, Hosoi J, Amano S, Tsuchiya T. Sagging of the cheek is related to skin elasticity, fat mass and mimetic muscle function. Skin Research and Technology. 2009;15(3):299–305.
DOI:10.1111/j.1600-0846.2009.00364.x

